マイクロソフトの戦略

2011.06.14

インターネット世界の自然淘汰に、自分たちのサービスの将来をゆだねるわけだ。ゆえにダーウィニアン・アプローチ。言葉はあまり適切ではないかもしれないが、とにかく種をばらまいて、元気に芽を出しかものだけを育てるという戦略だ。楽天は、その正反対のアプローチを採用している。あるアメリカのインペストメントーバンキングのトップに「楽天のやり方は分かりやすく言えば、マイクロソフトにとても似ている」と言われたことがあるけれど、僕もその通りだと思う。マイクロソフトの戦略は、現在のVistaに至るまでのWidowsOSの改善の歴史を見れば明らかだ。初期のWindowsOSはどう好意的に見ても、その使いやすさにおいてはばMacOSにはかなわなかった。けれども、マイクロソフトは執拗にそれを改善し続けて世界共通のOSに育て上げたのだ。xboxが最初にリリースされた時も、世間の見方は厳しかった。「こんなものはすぐに失敗するだろう」と言う人さえいた。彼らの戦略がダーウィニアン・アプローチ的なものだったら、駄目なものは淘汰にまかせるわけだから、xboxはすでに世の中から消えていたはずだ。MS‐DOSもインターネットーエクスプローラも同じでバージョン1・Oの時は駄目だった。しかしマイクロソフトは止めようとしない。欧米諸国でのxbox360の爆発的なヒットや、インターネットーエクスプローラがシェアの大半を占めている現在の状況を見れば、彼らの戦略がいかなるものか分かる。バージョンアップを細かく重ねながら、少しでも先行者に追いつき、最終的には大きな成功を手に入れる。改善をしながら勝つまでやり続けるのが彼らのやり方なのだ。その方法論については、僕たちもまったく同じだ。