問題が個人の価値観と深くかかわっている

2012.01.14

少子化の改善については、なかなか政府の対策は功を奏していない。現実には、仕事と育児の両立は難しいことなのかもしれない。政府は、男がもっと育児に参加できるように、男の育児休業取得率を向上させようとしているが、これは、そのカップルの意識や価値観の問題ともかかわるので、政府の主導でドラスティックな変化が生じるとは思えない。ちなみに、女が仕事を辞めて専業主婦になったほうが出生率は上がるかといえば、そう簡単にはいかないであろう。

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子どもをもつことをためらうカップルは、その理由として経済的な要因をあげることが多い。シングルインカムで家計を支えるだけの稼ぎを得ることは、特に若いカップルにとって難しくなっているようである。ただ、「貧乏人の子沢山」という言葉もある。経済的な理由で子どもをもたないのは、じつは、そのカップルが、財産が不足しているからというよりも、育児に多くの金をかけたくないと考えているからかもしれないのである。ワークライフのバランスにせよ、少子化対策にせよ、政府が力を入れても、なかなかうまく行きそうにないのは、問題が個人の価値観と深くかかわっているからである。(皮肉なことではあるが)政府の音頭取りで簡単に歌い出したりしない国民というのは、むしろ健全なようにも思える。